こんばんは。かぜふくままです。
45歳から投資を始めた投資初心者です。FIREを目指して投資を始めました。
40代、50代で投資に興味を持った方に向けて、参考になればと思い、書いております。
今日も引き続きAT&Tのスピンオフにおける取得単価について書いていきます。
目次
・この記事の対象者
- AT&T株の保有者で、スピンオフの権利獲得した方。
- 売却時の取得単価をどう計算したらいいかわからない方。
- 「え?」表示されているままでいいのでは?と思った方。
- 売る気が無いからいいや。って思っている方。
- AT&T株が一般預り口座に入って困ってる方。
そんな方に書いていきます。
・結論
- AT&T株の取得情報は今すぐ集めた方がいい。(忘れちゃうから)
- AT&T株を売る気が無くても、スピンオフにて得た新株を売る際にAT&T株の取得単価が必要になります。
- 詳しくは税理士さんに相談。
- 相談する税理士さんによっては、国に有利(自分に不利)な情報で進められてしまうかも。
※こちらの記事は参考程度に留めて、係る所得税など、詳しくは税理士さんに相談して下さい。
・取得費用を考えるにあたり、単純な例を紹介
ここは、購入費と売却益の関係をよく知っている方は飛ばしてください。
一番簡単な取得単価は1回で買って、1回で売る場合。
その場合は、取得にかかった費用(手数料等)も含めて取得単価として、売った際に差し引きした物が利益になります。
・例1) 単価20ドル 1株購入、単価30ドル 1株売却の場合
この場合が一番単純ですが、とっても基本になると思います。
ここで見えていない情報も付け加えます。
購入した際の為替が100円/ドル、購入手数料(現地手数料+国内手数料)を5円とします。
売却時の為替が110円/ドル、売却手数料(現地手数料+国内手数料)を7円とします。
※例なので、ここは深く考えずさらっと進んで下さい。
表にするとこんな感じ。
簡単な例ですが、とっても大事ですので、よく見て下さい。
可能であれば表計算ソフトに入力してみるのもいいかもです。そうすると、後で計算式が入れられます。
1株を為替相場が100円/ドルの時に20ドルで買った場合、購入単価は2,000円+購入手数料で5円掛かったとなると、取得費用としては、2,005円になります。
売却時には、110円/ドルの為替相場で30ドル売却した場合、売却単価は3,300円+売却手数料7円となります。
売却金額3,300円に対して、手数料の7円と取得費用2,005円を差し引いた、1,288円が売却益になります。
ちなみに、20%位所得税等が掛かるので、その金額はだいたい258円です。
当たり前じゃん。って思う方も多いかもですが、ここがとても大事で基本になります。
・例2)購入が2回あった場合
こんな例を考えてみます。
列が増えても、やる事は一緒で、
・取得費用の色々な考え方
・取得費が不明となってしまった場合(国税庁HPより)
取得費用が分からなくなってしまった場合の処置として、「売却金額の5%を取得金額として良い。」という国税庁の考え方があります。
取得費の額を売却代金の5パーセント相当額とすることも認められます。
~国税庁HPより~
となると、先程の例でいいますと、
取得費用が、4,320円から、330円になってしまい、
税金を3倍近く払う事になります。
・その悲劇
これの一番の悲劇は、損切りした場合でも、利益として見られてしまう事です。
30ドルと28ドルで買った後、20ドルで損切りした場合です。
もし、取得費が分からなくなっていた場合、取得総額5,950円だったのが、220円になってしまいます。
損切りしたのに、税制上は利益とみなされ、課税されてしまうんです。
このような事にならないように、取得時の情報はとても大事になります。
・スピンオフした銘柄の取得費
いくつかのブログ等、情報をさがしてみたのですが、色々な解釈があるみたいです。
- スピンオフして、もらった銘柄なので、取得費 「0円」では?
- スピンオフして、初日の終値が取得費
- 貰った物で、取得費不明なので、取得費は売却金額の5%で考える。
- 取得費を分割割合に応じて分割する。
・スピンオフしてもらった銘柄なので、取得費 「0円」では?
僕個人としては、余り納得できない物でしたが、「そういう考え方があるのかな?」って位で理解しました。
・スピンオフして、初日の終値が取得費
これもまあ、「そんな考え方があるんだね。」って感じでした。
・貰った物で、取得費不明なので、取得費は売却金額の5%で考える。
国税庁などの税理士さんに相談すると、こちらを教えてもらえるようです。
「取得費が分からないんですが・・・。」って聞いてしまうと、損しているのに税金だけ払わされる羽目になります。
・取得費を分割割合に応じて分割する。
こちらが僕は一番しっくり来た物でした。
IBMのスピンオフが分かりやすいので、そちらを例に軽く説明します。
IBMのスピンオフはIBM株を5株に対して、キンドリル株(KD株)を1株貰える物でした。
イメージするとこんな感じですね。
IBMの株1株あたり、20%程度がスピンオフして、KD株になってしまったので、少しIBMの株としては価値が下がった事になります。
こちらで考えると、120円でIBMの株を5株買っていたとします。(ちょっと為替は外します。)
全体では600円になるので、取得費は600円。
スピンオフにより、IBMは全体で取得費の5/6、KDは取得費1/6に分かれる事になります。
つまり、IBMは全体で500円が取得費となり、単価的には、100円になります。
KDは同じように全体の取得費が100円で、単価も100円になる。
ちょっと難しかったですかね?
ポイントは取得費を全体で見て、株数で割る事。
そうすると、全体の取得費の5/6がIBMの取得費として考えられて、1/6がKDの取得費として考えられるようになります。
これが一番、僕自身はしっくりきました。
今日はこれくらいにします。
まだまだ読みにくい箇所や見え方なども勉強中なので、少しづつ直していきます。
またお時間がありましたら、ご来訪頂ければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご質問があれば、コメントにでも入れて頂けると、出来る範囲で回答します。
これからもよろしくお願いします。